2026年版・4-15

ガソリン等の性状比較の一問一答

危険物乙4「危険物の性質・火災予防・消火」から、ガソリン等の性状比較に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-15

ガソリンの性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  • 複数の炭化水素の混合物であり、単一の化合物ではない
  • 単一の化合物であり、常に一定の化学式で表される
  • 水によく溶ける水溶性液体であり、指定数量は400Lである
  • 第2石油類に分類され、引火点は21℃以上である
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正解 複数の炭化水素の混合物であり、単一の化合物ではない
解説

ガソリンは原油を蒸留・精製する過程で得られる、炭素数がおよそ4〜10程度の様々な炭化水素を混ぜ合わせた混合物であり、水やエタノールのような単一の化合物ではありません。そのため引火点や発火点も「約〜」というおよその範囲で示されます。水には溶けない非水溶性液体で、第1石油類(非水溶性)の指定数量200Lが適用されます。

【試験の罠】
「化学式で表せる単一の物質」という発想は誤りです。ガソリンのような混合物は、成分の割合によって細かい数値が変動する点を理解しておくと、他の選択肢のひっかけにも対応しやすくなります。
問24-15

ガソリンの燃焼範囲(爆発範囲)が約1.4〜7.6vol%であることの意味として、最も適切な説明はどれか。

  • この濃度範囲では、火源がなくても自然に発火してしまうとされる
  • 濃度がこの範囲内にあるときだけ、火源があれば引火・爆発する
  • この数値はガソリンの引火点そのものを示しているとされる
  • 濃度が上限を超えるほど、爆発の威力は強くなり続ける
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正解 濃度がこの範囲内にあるときだけ、火源があれば引火・爆発する
解説

燃焼範囲(爆発範囲)とは、可燃性蒸気と空気の混合気体が燃焼できる濃度の範囲のことです。ガソリン蒸気の濃度が1.4vol%未満(薄すぎる)または7.6vol%超(濃すぎる)の場合は、火源があっても燃焼は起こりません。濃度がこの範囲内にあるときにのみ、点火源があれば引火・爆発する危険な状態になります。

【試験の罠】
「濃ければ濃いほど危険」という発想は誤りです。上限値を超えると逆に燃焼しなくなる(酸素が不足するため)という点は、換気による危険物の管理を考えるうえでも重要な知識です。
問34-15

灯油の性質・用途に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • 第2石油類に分類され、引火点は40℃以上である
  • 主に暖房用ストーブの燃料として広く使用される
  • 引火点が常温より低いため、常温で容易に引火する
  • 紫外線を避けるため、着色ポリ容器での保存が推奨される
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正解 引火点が常温より低いため、常温で容易に引火する
解説

灯油の引火点は約40℃以上であり、常温では引火しにくい性質を持ちます。ただし液温が上がったり、霧状になって表面積が増えたりすると引火の危険が高まるため油断は禁物です。第2石油類(非水溶性)に分類され、主に暖房用ストーブの燃料として使われます。紫外線による劣化を防ぐため、着色されたポリ容器での保管が推奨されます。

【試験の罠】
灯油ストーブが日常的に使われているため「身近で安全」という印象を持ちがちですが、引火点は常温以上というだけで、加熱や霧化があれば十分に危険な第4類危険物であることに変わりはありません。
問44-15

軽油の性質・用途に関する記述として、正しいものはどれか。

  • 第1石油類に分類され、主にガソリンエンジンの燃料としても使用される
  • 水によく溶ける水溶性液体であり、指定数量は2,000Lである
  • 引火点は常温(20℃)より低く、ガソリンとほぼ同じ危険性を持つ
  • 第2石油類に分類され、主にディーゼルエンジンの燃料として使用される
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正解 第2石油類に分類され、主にディーゼルエンジンの燃料として使用される
解説

軽油は灯油よりもさらに沸点・引火点が高く、引火点は約45℃以上です。第2石油類の非水溶性液体に分類され、指定数量は1,000Lです。主にトラックやバス等のディーゼルエンジンの燃料として広く使用されています。水には溶けません。

【試験の罠】
「軽い」という字面から引火点が低く危険な物質を連想しがちですが、実際には灯油よりも引火点が高い部類に入ります。名前のイメージに引きずられないよう注意してください。
問54-15

重油に関するJIS規格上の分類(A重油・B重油・C重油)についての記述として、最も適切なものはどれか。

  • 粘度の違いで区分され、C重油はA重油より粘度が高く加熱を要する
  • 水溶性の違いによって区分されており、C重油のみが水溶性である
  • 指定数量の違いで区分され、種類ごとに数量が定められている
  • 色の違いのみによって区分されており、性質上の差はほとんどないとされる
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正解 粘度の違いで区分され、C重油はA重油より粘度が高く加熱を要する
解説

重油はJIS規格上、主に粘度の違いによってA重油・B重油・C重油に分けられます。A重油は比較的粘度が低く中小のボイラーやディーゼル機関に、C重油は粘度が非常に高く常温ではほとんど流動しないため、大型ボイラーや船舶用として加熱設備を用いて取り扱われます。消防法上はいずれも第3石油類の非水溶性液体として扱われ、指定数量も共通です。

【試験の罠】
「重油の種類ごとに指定数量が異なる」という誤解は頻出です。JIS規格上の粘度による分類と、消防法上の危険物としての分類(品名・指定数量)は別の枠組みであることを理解してください。
問64-15

重油の火災に関する記述として、正しいものはどれか。

  • 引火点が低いため、常温でも容易に引火し瞬時に激しく燃え上がる
  • 液温が非常に高い状態のため、注水すると突沸を起こすおそれがある
  • 水に溶けるため、大量の注水によって安全に希釈することができる
  • 粘度が低く流動性が高いため、燃え広がる速度が第4類の中で最も速い
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正解 液温が非常に高い状態のため、注水すると突沸を起こすおそれがある
解説

重油は引火点が高く常温では引火しにくいものの、一度燃焼すると液温は水の沸点(100℃)を大きく超える高温になります。この状態で水をかけると水が急激に沸騰・膨張し、燃えている油を周囲に飛散させる「スロップオーバー」を引き起こします。長時間の燃焼では、タンク底部の水が沸騰して噴き出す「ボイルオーバー」の危険もあります。

【試験の罠】
「引火点が高い=安全」という思い込みは、いったん火がついた後の危険性の高さを見落とすことにつながります。重油は着火しにくい代わりに、消火が非常に難しい燃料であると理解してください。
問74-15

ガソリン、灯油、軽油、重油を沸点の低い順(原油からの蒸留で先に得られる順)に並べたとき、正しいものはどれか。

  • 重油 < 軽油 < 灯油 < ガソリン
  • 灯油 < ガソリン < 重油 < 軽油
  • ガソリン < 灯油 < 軽油 < 重油
  • 軽油 < ガソリン < 重油 < 灯油
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正解 ガソリン < 灯油 < 軽油 < 重油
解説

原油を加熱すると、沸点の低い成分から順に気化して分離されます。この蒸留の過程で、最初にガソリン留分、続いて灯油留分、軽油留分が取り出され、最後に残った重い成分が重油となります。沸点が高い物質ほど分子が大きく、引火点や粘度も高くなる傾向があります。

【試験の罠】
この蒸留順序(ガソリン→灯油→軽油→重油)は、そのまま引火点の低い順・危険性の高い順にもおおむね対応しています。順序をセットで覚えておくと、様々な比較問題に応用できます。
問84-15

ガソリン、灯油、軽油、重油の指定数量に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ガソリン、灯油、軽油、重油はすべて同じ1,000Lであるとされる
  • ガソリンは400L、灯油と軽油は2,000L、重油は6,000Lである
  • ガソリンは50L、灯油と軽油は200L、重油は1,000Lである
  • ガソリンは200L、灯油と軽油は1,000L、重油は2,000Lである
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正解 ガソリンは200L、灯油と軽油は1,000L、重油は2,000Lである
解説

いずれも非水溶性液体として扱われ、ガソリンは第1石油類(非水溶性)で200L、灯油・軽油は第2石油類(非水溶性)でそれぞれ1,000L、重油は第3石油類(非水溶性)で2,000Lとなります。危険性の高いガソリンほど指定数量が小さく、引火点が高くなるにつれて指定数量も大きくなるという全体の傾向と一致しています。

【試験の罠】
灯油と軽油はどちらも同じ第2石油類(非水溶性)に区分されるため、指定数量も同じ1,000Lです。「軽油の方が重そうだから数量も違う」といった名前からの連想は誤りのもとです。
問94-15

ガソリンと灯油に関する誤給油事故のリスクについての記述として、最も適切なものはどれか。

  • 灯油用の暖房器具にガソリンを誤給油すると、極めて急激な引火・爆発の危険性が生じる
  • ガソリンと灯油は引火点がほぼ同じであるため、誤給油による危険性の違いはほとんどない
  • 灯油用のポリタンクにガソリンを入れても、容器の材質に問題がなければ安全に保管できる
  • ガソリンよりも灯油の方が引火点が低いため、誤給油によるリスクは灯油の方が大きい
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正解 灯油用の暖房器具にガソリンを誤給油すると、極めて急激な引火・爆発の危険性が生じる
解説

ガソリンは引火点がマイナス40℃以下と極めて低く、常温で大量の可燃性蒸気を発生させます。灯油を前提に設計された暖房器具にガソリンを誤って給油すると、灯油では想定されていない急激な燃焼や、点火時の爆発的な炎の噴き出しを引き起こす重大事故につながります。実際にこの種の誤給油による死傷事故が報告されています。

【試験の罠】
「同じ石油製品だから多少の違いはあっても大きな差はない」という油断が事故の原因になります。ガソリンをポリエチレン容器に保管すること自体も、静電気対策上、法令で禁止されている危険な行為です。
問104-15

ガソリン・灯油・軽油・重油の4燃料に共通する火災予防上の注意点として、正しいものはどれか。

  • いずれも水に溶けるため、漏えい時は大量の水で希釈して処理する
  • いずれも蒸気が空気より重く低所に滞留するため、吸入口は低い位置に置く
  • 引火点が高いものほど蒸気は発生しないため、換気設備は不要である
  • 比重がすべて1より大きいため、水に沈める貯蔵方法が共通して有効である
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正解 いずれも蒸気が空気より重く低所に滞留するため、吸入口は低い位置に置く
解説

ガソリン・灯油・軽油・重油はいずれも第4類危険物であり、蒸気比重は1より大きく、発生した蒸気は床面やピットなどの低い場所に滞留します。そのため換気設備の吸入口は必ず低所に設け、そこから屋外の高所へ排出する構造にする必要があります。これは引火点の高低にかかわらず、第4類全体に共通する原則です。

【試験の罠】
「引火点が高い重油は蒸気が出ないから換気は不要」という判断は誤りです。常温での蒸気発生量は少なくても、液温が上がれば蒸気は増えるため、油断せず換気を確保する必要があります。またこれらはいずれも水に溶けず、比重も1未満のものが大半であるため、水を使った処理は不適切です。
危険物乙4の問題を続けて解く(全400問) 危険物の性質・火災予防・消火の一問一答

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