2026年版・1-7

運搬・移送の基準の一問一答

危険物乙4「危険物に関する法令①」から、運搬・移送の基準に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-7

危険物を車両で運ぶ「運搬」の基準に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • 指定数量未満の少量の危険物を運搬する場合、消防法の技術上の基準は適用されない
  • 指定数量以上の危険物を運搬する場合に限り、混載の禁止や容器の基準が適用される
  • 運搬する危険物の量に関わらず、容器の強度や積載方法等の基本的な技術基準は適用される
  • 運搬の基準は、各市町村が定める火災予防条例によって地域ごとに異なっているとされている
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正解 運搬する危険物の量に関わらず、容器の強度や積載方法等の基本的な技術基準は適用される
解説
トラックなどでドラム缶等の危険物を運ぶ「運搬」は、走行中に事故が起きれば公道で火災になるため、一律で国の法律(消防法)が適用されます。「容器は頑丈なものを使う」「落下しないよう縛る」といった基本基準は、1リットルであろうと1万リットルであろうと守らなければなりません。

【試験の罠】「指定数量未満なら条例」というのは貯蔵・取扱いの話です。運搬は全国共通で消防法です。
問21-7

指定数量以上の危険物を運搬する車両に備え付けが義務付けられている「標識」の要件として、正しいものはどれか。

  • 0.3m四方の板(一辺が0.3mの正方形)で、地が赤色、文字が白色の「危」の標識を車両の前後に掲げる
  • 0.3m四方の板(一辺が0.3mの正方形)で、地が黒色、文字が黄色の「危」の標識を車両の前後に掲げる
  • 0.4m四方の板で、地が黄色、文字が黒色の「危険物」の標識を車両の後部のみに掲げるとされる
  • 大きさや色に特に指定はなく、遠方から視認できる反射材を用いた標識であればよいとされている
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正解 0.3m四方の板(一辺が0.3mの正方形)で、地が黒色、文字が黄色の「危」の標識を車両の前後に掲げる
解説
指定数量以上の危険物をトラック等で運ぶ場合、周囲の車両に注意を促すため「危」の標識を掲示する義務があります。配色は、夜間でもヘッドライトで反射して見えやすいよう、黒地に黄色の反射塗料と定められています。前と後ろの両方に必要です。

【試験の罠】「0.3m平方(面積0.3㎡)」ではなく「0.3m四方(一辺0.3m)」である点に注意。また、赤地に白文字は「火気厳禁」などの看板色です。運搬標識の黒と黄色はしっかり区別してください。
問31-7

移動タンク貯蔵所(タンクローリー)による「移送」に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • 移送する危険物の量が指定数量未満であっても、必ず危険物取扱者を乗車させなければならない
  • 乗務する危険物取扱者は、常に自身の免状を必ず携帯していなければならないとされている
  • 長時間(連続運転4時間等)にわたる移送の場合は、2名以上の運転手を確保するなどの措置をとる
  • 空のタンク(危険物を完全に排出し洗浄済み)を運転する場合でも、免状の携帯は必須である
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正解 空のタンク(危険物を完全に排出し洗浄済み)を運転する場合でも、免状の携帯は必須である
解説
タンクローリーの運転(移送)は、積んでいる量がたとえ1リットル(指定数量未満)であっても、危険物施設そのものを動かしている扱いになるため、免状の携帯が絶対義務です。しかし、中身を完全に洗浄しガス抜きも終わった「ただの空き缶」状態の車両を回送するだけであれば、危険物は存在しないため免状は不要となります。
※選択肢3の「長時間の移送」は、アルキルアルミニウム等の危険性の高い物質を長距離移送する際の特別な複数人乗務規定を指す正しい記述です。

【試験の罠】「指定数量未満なら免状不要」はトラック運搬のルールであり、タンクローリー移送では誤りです。
問41-7

第4類危険物を運搬容器に収納する際の基準として、正しい数値の組み合わせはどれか。

  • 収納率は90%以下とし、かつ、40℃の温度で漏れないように空間容積をとる
  • 収納率は95%以下とし、かつ、50℃の温度で漏れないように空間容積をとる
  • 収納率は98%以下とし、かつ、55℃の温度で漏れないように空間容積をとる
  • 収納率は100%(満杯)とし、密栓して温度変化を受けないよう断熱材で覆う
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正解 収納率は98%以下とし、かつ、55℃の温度で漏れないように空間容積をとる
解説
運搬中の炎天下などで温度が上がると、液体が膨張して容器を破壊したり漏れ出したりする危険があります。これを防ぐため、容器の容積の2%以上は空気を残し(収納率98%以下)、さらに「55℃という過酷な温度になっても液が溢れない」だけの十分なすき間(空間容積)を確保することが義務付けられています。

【試験の罠】98%と55℃という具体的な数字は、そのまま空欄補充問題などで出題されます。
問51-7

指定数量以上の危険物をトラック等で運搬する際、消防庁の指針等により携行が強く指導されている「イエローカード」の目的はどれか。

  • 危険物取扱者としての身分を証明し、警察の検問をスムーズに通過するためであるとされる
  • 事故発生時において、消防や警察に対して危険物の有害性や応急措置の情報を迅速に提供するため
  • 運搬車両の車検状況や定期点検の実施履歴を記録しておいて、安全性を証明するためであるとされる
  • 高速道路の通行料金の割引や、危険物運搬ルートの通行許可を得るためであるとされている
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正解 事故発生時において、消防や警察に対して危険物の有害性や応急措置の情報を迅速に提供するため
解説
イエローカード(緊急連絡カード)には、積んでいる危険物の化学名、毒性、火災時の適切な消火剤、漏洩時の処理方法、荷主の緊急連絡先などが記載されています。万が一トラックが横転して運転手が意識不明になった場合でも、駆けつけたレスキュー隊がこのカードを見ることで、二次災害を防ぐ適切な処置をとることができます。

【試験の罠】法令上の絶対義務(罰則あり)ではありませんが、実務上は必須の携行品として扱われています。
問61-7

異なる類の危険物を同じ車両に積んで運搬する「混載(こんさい)」の規定において、第4類危険物と**混載が禁止されている**類の組み合わせはどれか。

  • 第2類(可燃性固体) および 第3類(自然発火性物質等)
  • 第3類(自然発火性物質等) および 第5類(自己反応性物質)
  • 第1類(酸化性固体) および 第6類(酸化性液体)
  • 第2類(可燃性固体) および 第5類(自己反応性物質)
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正解 第1類(酸化性固体) および 第6類(酸化性液体)
解説
第4類(引火性液体)は燃えやすい物質(還元剤)です。これに対し、第1類と第6類は強力に酸素を供給する物質(酸化剤)です。もし運搬中の事故でこれらが混ざり合うと、爆発的な燃焼を引き起こすため、同じ車両への積載が固く禁止されています。

【試験の罠】第4類は、第2類、第3類、第5類と混載可能です(第4類の立場から見た場合)。「1類と6類は酸素を出すから4類と混ぜるな危険」と覚えましょう。
問71-7

運搬容器の外部に表示しなければならない法定事項として、**誤っているもの**はどれか。

  • 収納されている危険物の品名、数量および危険等級であるものと法令上定められている
  • 第4類危険物のうち水溶性のものにあっては「水溶性」の文字であるとされている
  • 危険物の類別に応じた注意事項(第4類の場合は「火気厳禁」等)であるとされる
  • 容器を実際に製造したメーカーの企業名および正確な製造年月であるとされている
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正解 容器を実際に製造したメーカーの企業名および正確な製造年月であるとされている
解説
運搬容器には、中身が何であるか(品名・化学名・数量・危険等級)、水溶性かどうかの区別、そしてどう扱うべきか(注意事項・火気厳禁など)を明確に表示する必要があります。これは事故時の対応に必要な情報だからです。容器を誰が作ったかという情報は保安上不要であり、法令の表示事項には含まれません。

【試験の罠】注意事項の文言(「火気厳禁」「衝撃注意」等)は類によって異なるため、そちらの知識もよく問われます。
問81-7

移動タンク貯蔵所の運転中に、大地震が発生し道路が損壊するなどの著しい災害の危険が迫った場合、乗務員がとるべき法令上の措置として正しいものはどれか。

  • 交通渋滞を避けるため、制限速度を超過してでも直ちに目的地へ避難するべきとされる
  • 車両を安全な場所に一時停止させ、エンジンを停止し、必要に応じて安全措置を講じる
  • 直ちに車両を乗り捨てて、乗務員自身の身の安全を最優先にして徒歩で避難する
  • 車両を安全な場所に停止させるが、エンジンは切らずに待機して指示を仰ぐ
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正解 車両を安全な場所に一時停止させ、エンジンを停止し、必要に応じて安全措置を講じる
解説
消防法では、移動タンクの乗務員に対し、著しい災害のおそれがある場合の応急措置義務を定めています。揺れる中で巨大な爆弾であるローリーを走らせ続けることは大事故につながるため、まずは周囲に火気がない強固な場所に停車し、バルブの閉鎖や液漏れ点検などを行うことが基本手順です。

【試験の罠】パニック時の人間の心理を突いたダミー(逃げる)に惑わされないようにしてください。また「停止はしたがエンジンはかけたまま」という選択肢も要注意です。エンジン停止は静電気や火花などの点火源を断つための必須行為であり、停止と必ずセットで行わなければなりません。
問91-7

指定数量以上の危険物を運搬するトラックに備え付けなければならない設備はどれか。

  • 危険物の漏洩を防ぐための防油堤キットが必ず必須であるとされている
  • 積載している危険物に適応する能力単位を持った消火設備(消火器等)
  • 事故時の車両修理を自力で行うための専用工具セットであるものとされている
  • 乗務員の呼吸を保護するための空気呼吸器(ボンベ式マスク)であるとされる
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正解 積載している危険物に適応する能力単位を持った消火設備(消火器等)
解説
万が一の車両火災や積載物の発火に備え、初期消火を行うための消火器が必須です。この消火器は、積んでいる危険物の種類に適応するもの(第4類なら油火災用のB火災対応消火器)でなければなりません。

【試験の罠】指定数量「未満」であれば法的義務はありませんが、指定数量「以上」では必須となります。運搬に関する規定の境界線として重要です。
問101-7

運搬容器をトラックの荷台等に積み重ねる際、荷崩れや落下を防ぐために定められている「高さ制限」はいくつか。

  • 原則として高さ2メートル以下とするよう定められている
  • 原則として高さ3メートル以下とするよう定められている
  • 原則として高さ4メートル以下とするよう定められている
  • ロープ等で強固に縛り付ける場合は高さ制限は適用されないとされる
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正解 原則として高さ3メートル以下とするよう定められている
解説
トラックの荷台などでドラム缶等の容器を積み重ねる場合、高く積みすぎると走行中の振動やカーブ時の遠心力で荷崩れし、公道に危険物をばら撒く大惨事になります。そのため、いかなる場合でも3メートルを超えて積んではならないと厳格に定められています。

【試験の罠】屋内貯蔵所での保管基準(原則3m、機械荷役なら6m等)とは異なります。トラックの上(動く状態)では、機械荷役の例外規定はなく、絶対上限が「3m」となります。
危険物乙4の問題を続けて解く(全400問) 危険物に関する法令①の一問一答

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