2026年版・1-6

貯蔵・取扱いの基準の一問一答

危険物乙4「危険物に関する法令①」から、貯蔵・取扱いの基準に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-6

製造所等における危険物の貯蔵や取扱いの共通基準に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。<br>A. 製造所等には、原則として許可された危険物以外の物品をみだりに貯蔵してはならない。<br>B. 危険物のくずやカスは、1日に1回以上、安全な場所で廃棄その他適当な処置をしなければならない。<br>C. 危険物を保護液中に保存する場合、危険物が完全に液中に水没するようにしなければならない。

  • 1つ
  • 2つ
  • 3つ(すべて正しい)
  • 0つ(すべて誤り)
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正解 3つ(すべて正しい)
解説

Aは正しい:関係のない物品(タイヤ、書類、段ボール等)を置くと、可燃物となったり消火の妨げになるため禁止されています。
Bは正しい:酸化しやすいカス等は自然発火の恐れがあるため、毎日の清掃と安全な処理(水没や焼却)が義務付けられています。
Cは正しい:二硫化炭素(水没)やナトリウム(灯油中)など、空気に触れると危険な物質は、完全に保護液に沈める必要があります。

【試験の罠】どれも実務上の基本ルールですが、頻出の正誤判定ポイントです。
問21-6

給油取扱所において、顧客の自動車に給油する際に法令で義務付けられている措置はどれか。

  • 給油ノズルの静電気を除去するため、給油前にタイヤに散水する
  • 引火の点火源をなくすため、自動車等のエンジンを必ず停止させる
  • 万が一の引火に備え、顧客全員を車外の安全地帯へ退避させる
  • 揮発したガソリン蒸気を逃がすため、すべての窓を全開にさせるとされる
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正解 引火の点火源をなくすため、自動車等のエンジンを必ず停止させる
解説
自動車のエンジン稼働中は、オルタネーター等の電気系統からの火花や、マフラー(排気管)の高温部分など、ガソリン蒸気に引火する「点火源」が無数に存在します。給油時は給油口から大量の可燃性蒸気があふれ出るため、エンジンをかけたままの給油は自殺行為に等しく、法令で厳重に禁止されています。

【試験の罠】セルフスタンドでも「エンジンを停止してください」と警告されるのはこの法令に基づくものです。窓の全開や退避までは義務付けられていません。
問31-6

セルフスタンド(顧客に自ら給油等をさせる給油取扱所)において、顧客が自ら取り扱うことが許されている危険物の組み合わせはどれか。

  • 誤給油防止の観点から、レギュラーガソリンおよびハイオクガソリンのみであるとされている
  • 引火点が高く比較的安全であるとされる、軽油および灯油のみであるとされている
  • 顧客用固定給油設備のみを用いた、ガソリン、軽油、および容器詰めの灯油であるとされる
  • 第4類危険物全般(携行缶へのガソリンの詰め替えも全て含まれるとされている)
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正解 顧客用固定給油設備のみを用いた、ガソリン、軽油、および容器詰めの灯油であるとされる
解説
一般の顧客がセルフスタンドで扱えるのは、生活に密着した以下の作業に限られます。
・車両の燃料タンクへのガソリン、軽油の給油。
・顧客が持ち込んだ容器(ポリタンク等)への灯油の詰め替え。
これらは専用の計量機(顧客用固定給油設備)を使う場合に限られます。

【試験の罠】顧客が自分で「ガソリン携行缶」にガソリンを入れることは、セルフスタンドであっても法律で固く禁止されています(火災事故が多発したため)。必ず従業員に頼む必要があります。
問41-6

移動タンク貯蔵所(タンクローリー)から、地下タンク貯蔵所に危険物を注入する際、注入作業の安全を常時監視する法的義務を負う責任者は誰か。

  • 受け入れ側である地下タンク貯蔵所(ガソリンスタンド等)に選任された危険物保安監督者である
  • 注入作業を実際に行う移動タンク貯蔵所に乗務している危険物取扱者(運転手等)である
  • 移送経路を管轄している消防署から派遣されてくる、予防課の消防吏員であるとされる
  • 周辺の交通整理と安全確保を委託されている、警備会社の交通誘導員であるとされる
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正解 注入作業を実際に行う移動タンク貯蔵所に乗務している危険物取扱者(運転手等)である
解説
危険物を移し替える作業は、オーバーフロー(溢れ)や静電気火花の発生など、最も事故が起きやすいタイミングです。法令では、この注入作業の管理責任は「移送してきた側(移動タンクの乗務員)」にあると定めています。ホースの結合や液量の確認を自ら行い、注入が終わるまで目を離してはいけません。

【試験の罠】ガソリンスタンドの店長(受け入れ側)に責任があるとする引っかけが非常に多いです。
問51-6

屋内貯蔵所において、第4類危険物の容器を積み重ねて貯蔵する場合の「高さ制限」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • 容器の種類や作業方法に関わらず、一律で高さ3メートル以下としなければならないとされる
  • 機械荷役(フォークリフト等)に対応した構造の場合に限り、高さ6メートル以下まで認められる
  • 第4石油類や動植物油類など引火点が高いものに限り、制限なく天井まで積み上げられるとされる
  • 消防長による特別な許可を得た場合のみ、高さ制限を無視して貯蔵することができるとされる
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正解 機械荷役(フォークリフト等)に対応した構造の場合に限り、高さ6メートル以下まで認められる
解説
危険物容器を高く積みすぎると、地震時などの荷崩れリスクが高まります。そのため、原則として積み重ね高さは「3メートル以下」と定められています。しかし、ラック等の専用設備とフォークリフト等の機械を使って安全に荷役できる構造を満たしていれば、特例として「6メートル以下」まで緩和されます。

【試験の罠】第3・第4石油類等の特定の油種のみを貯蔵する場合は「4m」という中間の基準もありますが、試験対策としては「原則3m、機械で6m」の2つの数字を優先して記憶してください。
問61-6

第4類危険物を貯蔵する際、容器に満杯まで入れずに一定の「空間容積(すき間)」を確保しなければならない主な理由はどれか。

  • 液体が容器内の酸素と反応して自然発火するのを防ぐためであるとされている
  • 温度上昇によって液体が膨張し、容器が破損したり溢れ出たりするのを防ぐため
  • 危険物取扱者が中身の量を目視で確認しやすいようにするためであるとされている
  • 容器内で発生した静電気を、空間部分に逃がして放電させるためであるとされる
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正解 温度上昇によって液体が膨張し、容器が破損したり溢れ出たりするのを防ぐため
解説
液体は温度が上がると体積が増える(膨張する)性質があります。もし容器の口元までギリギリに満たしてしまうと、夏場の気温上昇や火災の熱などで液体が膨張した際、行き場を失った内圧が容器を破壊し、危険物が大量に噴出する大事故につながります。これを防ぐためのバッファ(緩衝地帯)が空間容積です。

【試験の罠】ガソリン携行缶にも必ず「給油上限の線」が引かれています。満タン厳禁は危険物取扱の鉄則です。
問71-6

ガソリンの容器への詰め替え販売に関する次の記述のうち、法令上適正な行為はどれか。

  • 顧客が持参した灯油用の赤いポリタンクに、ガソリンを10リットルだけ詰め替えて販売した
  • 農業用機械の燃料として、消防法令の基準に適合した金属製携行缶にガソリンを詰め替えて販売した
  • セルフスタンドにおいて、顧客が自ら持参した金属製携行缶にガソリンを給油することを許可した
  • 一時的な使用であるため、飲料用のペットボトルにガソリンを少量(1リットル未満)詰め替えて販売した
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正解 農業用機械の燃料として、消防法令の基準に適合した金属製携行缶にガソリンを詰め替えて販売した
解説
ガソリンは静電気が蓄積しやすいため、灯油用ポリタンクやペットボトルなど基準を満たさないプラスチック容器に入れると、静電気の放電により爆発する危険があります。そのため、ガソリン専用の金属製携行缶を使用するのが基本です。
また、セルフスタンドであっても、顧客自らが携行缶にガソリンを入れる行為は禁止されており、従業員が行う必要があります。

補足
一般に「プラスチック容器は不可、金属製のみ」とされがちですが、消防法令上は厳しい性能試験をクリアした「最大容積10L以下のガソリン専用プラスチック容器」であれば運搬が合法的に認められています。実務上も重要な最新知識として押さえておきましょう。
問81-6

配管等で液体危険物を取り扱う際、静電気の発生を抑えるための措置として**誤っているもの**はどれか。

  • 液体が配管内を流れる速度(流速)をできるだけ速くして、短時間で作業を終わらせるべきとされる
  • タンクへ注入する配管の先端を、必ずタンクの底部付近まで確実に下げて液中に深く沈めるとされる
  • 配管の材質に導電性のものを必ず使用した上で、確実に接地(アース)を行うとされる
  • 作業環境の湿度をできるだけ常に高く保ち、静電気が空気中へ逃げやすいようにするとされる
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正解 液体が配管内を流れる速度(流速)をできるだけ速くして、短時間で作業を終わらせるべきとされる
解説
静電気は、液体が配管の壁と擦れる「摩擦」によって発生します。流速を速くすればするほど摩擦エネルギーが大きくなり、静電気の発生量が指数関数的に増大します。正しい対策は「流速を制限する(ゆっくり流す)」ことです。
また、上からバチャバチャと落とし込むと飛沫で帯電するため、配管を底まで伸ばして液面下から静かに注入する(液没注入)のが正解です。

【試験の罠】「早く終わらせれば安全」という直感を利用した罠です。
問91-6

製造所等の見やすい箇所に設ける注意事項の掲示板のうち、「火気厳禁」を掲示しなければならない危険物の組み合わせはどれか。

  • 第1類(酸化性固体) および 第6類(酸化性液体)
  • 第2類(引火性固体) および 第4類(引火性液体)
  • 第3類(禁水性物質) および 第6類(酸化性液体)
  • すべての類(第1類から第6類まで一律で義務付けられている)
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正解 第2類(引火性固体) および 第4類(引火性液体)
解説
掲示板の使い分けは以下のルールに基づきます。
「火気厳禁」(赤):引火性・発火性があるもの(第2類の引火性固体、第3類の自然発火性物質、第4類、第5類)。
「禁水」(青):水と反応して発火するもの(第1類のアルカリ金属過酸化物、第3類の禁水性物質)。
「火気注意」(赤):燃えないが燃焼を助けるもの(第1類、第6類)や、第2類の引火性固体以外のもの。

【試験の罠】第1類と第6類は「不燃性」であるため、「火気厳禁」ではなく一段回弱い「火気注意」となります。この違いは難易度の高い問題でよく出ます。
問101-6

移動タンク貯蔵所(タンクローリー)を駐車しておく「常置場所(じょうちばしょ)」の基準として、適切なものはどれか。

  • 休憩や仮眠のためであれば、道路上の路肩であっても常に常置場所として認められているとされる
  • 自社が所有する土地であれば、周辺の環境にかかわらず常置場所として自由に選定できるとされる
  • 火気の使用が全くなく、漏洩時にも被害が拡大しない安全な場所として許可された場所でなければならない
  • 雨風から車両をしっかりと守るため、必ず屋内の完全密閉された専用ガレージでなければならないとされる
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正解 火気の使用が全くなく、漏洩時にも被害が拡大しない安全な場所として許可された場所でなければならない
解説
タンクローリーは大量の危険物を積載したまま長時間駐車されることがあるため、常置場所自体が審査・許可の対象となります。屋外・屋内を問わず、周囲に延焼の恐れがなく、火気を使用しない強固な地盤の場所でなければなりません。

【試験の罠】業務終了後に自宅の駐車場や路上に勝手に停めておくことは、常置場所違反(無許可貯蔵)という重大な法令違反になります。
危険物乙4の問題を続けて解く(全400問) 危険物に関する法令①の一問一答

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